TOP > 瀬戸内あじごよみ 懐凪 日記 > わさびについて
和食には「わさび」は欠かせないもののひとつになっている。
日本原産のあぶらな科の植物で結構古くから食用として用いられてきたらしい。
「菜譜」には
「辛きも もののうち味もっともよし」とある。
またご存知の「和漢三才図会」には「そばの薬味にわさびは欠くべからず」とある。
寿司に用いられるようになったのは文化文政のころで、
今で言う江戸前寿司が広まったのと同時にわさびも使われていたようだ。
ひとつには、腐りにくくするためもあうが、ピリット鼻を刺す辛味が
江戸っ子の好みに合いたちまち広まったのではないだろうか。
また日本酒にも合う「わさび漬け」は幕末のころからと、
わさびの歴史の中では比較的あたらしい。